今回のテーマは、「学習」です。
‟学習”というフレーズをきいて、どんなことをイメージしますか?
学習=勉強
学習は、子どもがするもの。
学習するのは、苦手・・・
改めて、
広辞苑で『学習』の意味を調べると、
◉ 学び習うこと。
◉ 経験によって新しい知識・技能・態度・行動傾向・認知様式などを習得すること。および、そのための活動。
大人であれ、子どもであれ、
今まで経験したことがないことをするときはもちろん
今までとは違う方法で、チャレンジする時も
学習が付いて回ります。
プロのスポーツ選手でさえ、投げ方を変えるとき、打ち方を変えるときには、
学習しながら身につけていくのです。
私たちが行っている学習の方法は、2パターンあります。
それは、『直接学習』と『観察学習』です。
直接学習は、自分自身がその行為を実際に行い、直接経験しながら学習すること。
観察学習は、自分以外の他者がその行為を行い、他者を観察して学習することです。
‟みて学ぶ”状態です。
今回は、直接学習と同じ効果が実証されている、
‟みて学ぶ” 観察学習のステップとポイントについてお伝えします。
観察学習では、モデルの行動を観察し、以前にはなかった新しい反応を習得していきます。
❖ Step1 ❖
『モデルとなる人の行動に注意を向け、特徴に注目しながら観察する』
ポイントを2つ紹介します。
ひとつ目は、
観察しながら、モデルの動作の一つ一つを「言葉で表現する」ことです。
そうすることで、動作の細部まで意識を傾けることができるようになります。
ふたつ目は、
行動だけではなく、「その瞬間、何を考え、何を意識し、その動作に至ったのか」モデルが持つ思考を推測するプロセスもとても大切です。
❖ Step2 ❖
『観察したことを、記憶する』
観察したことを、頭の中でイメージとして再生したり、メモを読み返したり、言葉として繰り返すことで、記憶に残していきます。
このステップのポイントは、
脳に記憶を定着させるために、「繰り返すこと」が最も重要なプロセスになります。
なぜなら、
脳に「新しい技能のパターンが必要である」というメッセージを繰り返すことによって送信していきます。
❖ Step3 ❖
『記憶したことを、実際に試してみる』
実際、自分が試すと、時にうまくできることもありますが、
多くの場合、一度では習得ができないことの方が多いのではないでしょうか。
そこで、このステップのポイントとして
イメージを補助的に上手く取り入れていくことが効率を上げます。
みて記憶をしたそのイメージを、思い出し、トレーニングを重ねることによって脳はそのパターンを学習していくことができます。
今回紹介したポイント中には、「言葉による意識化」「イメージを活用する」という要素があります。
これらを、今の学習に取り入れながら習得の効率化を目指してみてはいかがでしょうか。
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