今回のテーマは、「焦りや停滞感を感じているときの乗り越え方」です。
子どもの頃や学生時代から、勉強や部活動などで目標を立てたり、
大人になっても、職場やプライベートで目標設定したり…
これまで1度も目標を立てたことがない人はいないと思います。
目標を設定したあとは、
立てた行動計画をひとつひとつ進めながら
達成に向けて歩みを進めていくはずです。
が・・・、いつも順調に進めるとは限りません。
行動計画のひとつかもしれない、
新しいスキルや技術を身につけようとしている時、
新たな知識を学んでいる時は、
特に、壁にぶつかりやすく、
停滞感や焦り、不安などのネガティブな感情が湧き上がり
モチベーションが下がってしまうこともあります。
そして最悪な場合、
モチベーションが上がらないまま、目標見失ったり、諦めてしまうことにつながるかもしれません。
しかし、厄介なことに
スキルや技術、知識などは、一瞬で身につくものではなく
日々、努力を積み重ね、ある程度の時間をかける必要があるものです。
そこで、
今回は、スキルや知識を身につけるまでの時間を4つのステップ分け
焦りや停滞感を感じているときの乗り越えるために意識すべき視点を紹介します。
人が何かを学習する際には、大きく4つのステップを通過していくのです。
まずは、4つの各ステップを子どもの頃に身につけた自転車の乗り方に例えながら見ていきます。
◆ステップ1◆
近所の公園で、自転車に乗っている年上の子を見て
「何あれ?・・・なんか面白そう!」と思いながらも、乗ってみたことがない状態です。
『スキル・技術を見たことはある/知識を耳にしたことはある。けれど出来ない状態』
“存在を知らなかったし、試したことも無い”
これを、“無意識的無能状態”といいます。
◆ステップ2◆
見よう見まねで自転車にまたがってみるけど、ペダルをこぐコツもわからず、バランスをとるコツもつかめない状態です。
『見よう見まねで試してみるけど、上手くいかない状態』
“意識的に試してみるけど、できない”
これを、“意識的無能状態”といいます。
◆ステップ3◆
自転車に乗り、ペダルをこいでバランスも取れるようになり、走り始めることができます。が、急にブレーキをかけたり、とっさの出来事に対応できず、一つ一つの動作を意識し、注意を払っていなければ、バランスを崩しやすい状態です。
『意識的にそのことに注意を向けていればできる状態』
“意識的に注意していれば、できる”
これを、“意識的有能状態”といいます。
◆ステップ4◆
自転車の運転中、なにかが急に飛び出してきた時など、とっさの出来事にも反応できる状態です。
『特段の意識せずとも、他のことと並行して対応できる状態』
“何も気にせず、できる”
これを、“無意識的有能状態”といいます。
この4つのステップの中でも、特に焦りや停滞感などのネガティブな感情を感じてしまうのは、【ステップ3】から【ステップ4】へシフトしていく期間です。
この期間は、
特定のことに意識を向けていれば上手くいくけれども、
状況が複雑化したり、せかされるような状況などでは
上手くいかなくなることがあります。
トライ&エラーを繰り返し、試行錯誤しながら、
【ステップ3】と【ステップ4】を行ったり来たりしているのです。
上手くいったり、いかなかったり、不安定な時期なのです。
そのため、
どうしても焦り・不安・疑問などのネガティブな感情が浮上しやすく、
停滞感を感じることも少なくありません。
しかし、これらのステップを行き来する時間の中で、
上手くいくパターン、上手くいかないパターンなど
経験を積み上げることで得る知恵などを確実に蓄えていけるのです。
その結果、確実に【ステップ4】の状態を手に入れることができるのです。
焦りや停滞感のようなネガティブな感情が湧き上がってきたときには、
4つのステップを思い出してください。
「今、自分はどのステップにいるのか?」明確になることで、
“今は、繰り返しインプットする作業が必要な時期なんだ”
と気づくことができます。
そうすることで、過剰な焦りや不安が軽減させることにつながっていきます。