夏休みやお盆休み、或いはGWやお正月休みなど、子どもと過ごす時間が増えると嬉しい反面、一緒にいる時間が長い分、いつも以上につい怒る事が多くなったり、口うるさく言い過ぎてしまい、後から『チョット感情的になって、言い過ぎてしまったなぁ。』『口うるさく言い過ぎて、子どもに悪い事したなぁ』なんて、後悔する人もいるのではないでしょうか。
本当は、子どもと一緒の時間を楽しみたい。いつも笑顔でいたい。或いは、本当は、感情的に怒るのではなく、冷静に伝えるべきことをちゃんと伝えたい。という思いはあるけれども、つい・・・感情的に怒ってしまい、後から反省や後悔するという方は、是非NLPを活用してなりたい親イメージを目指しましょう。

Step.1 『○○しないようにしよう』という否定的な表現をやめる

「今日こそは、ガミガミ言わないようにしよう。」「怒らないようにしよう。」「今日は、言い過ぎないようにしよう。」などと、私たちはやめたいと思っている事があると「○○しないようにしよう。」という否定形で表現してしまう傾向があります。
ところで、『黒い猫を想像しないで下さい。』と言われると、あなたの頭の中ではどのような事が起こりましたか?
頭の中にはパッと“黒い猫”が浮かんだのではないでしょうか。そして、黒い猫が浮かんだ後に、黒い猫を消そうとしたり、黒い猫を白い猫に変えようとしたかもしれません。実は、私たちの脳は否定形を処理することが出来ないため、否定的に表現したことを肯定的に捉えてしまい脳は、「黒い猫を想像する。」という処理をしてしますのです。
この様に、「ガミガミ言わないようにしよう。」と思うと、脳は、“ガミガミと言う”という処理をして、ガミガミと言っている自分自身をイメージし、その様な行動につながってしまうのです。同じように「怒らないように」「言い過ぎないように」と思えば、“怒る”、“言い過ぎる”という処理をしまうのです。
まず、最初のステップとして否定形で表現することをやめるように心がけましょう。

Step.2 なりたい親イメージを明確にする

Step.1で否定的な表現をやめました。Setp.2では肯定的な表現を用いて、なりたい親のイメージを明確にします。
「ガミガミ言わないようにしよう。」「怒らないようにしよう。」「言い過ぎないようにしよう。」などではなく、本当はどの様にお子さんと接したいのでしょうか?
「ガミガミ言わないよう」ではなく、「子供の言い分にしっかり耳を傾け、ちゃんと話をしよう」
「怒らないようにしよう」ではなく、「いつも笑顔でいよう」
「言い過ぎないようにしよう」ではなく、「子供の考える力を伸ばすために、質問されるまで待とう」
あなたなりの、肯定的な表現はどの様な言葉であらわされるのでしょうか。そして、その言葉が明確になったら是非、その様な行動をとっている自分自身をイメージしてみて下さい。
最初は、今までのパターンがつい出てしまいガミガミ言ってしまうかもしれませんが、肯定的な言葉を意識し、その様に出来ている自分自身をイメージすることで、少しづつそのイメージに近づいていきます。

何事にもトレーニングが必要です。まずは小さな2つのステップを踏み出してみて下さい。

『子供には批評よりも手本が必要である。』(ジョセフ・ジューベル:フランスの哲学者)

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