会社やチームで仕事をしていると、指示を的確に理解し仕事を進めてくれる部下もいれば、指示をよく理解してくれない部下もいます。また、仕事内容を伝えたらその意図をくみ取り、思っていたような仕事をしてくれ、一緒に仕事をしやすいメンバーもいれば、仕事内容を伝えてもなかなか伝わらず自分とは合わないと思ってしまうメンバーもいます。誰もが、自分が伝えた内容を一度で理解し、仕事をしてくれる相手に対しては仕事が出来る人。或いは、自分と馬が合う人というラベルを貼るものです。そして、話の内容をなかなか理解してくれない人には、仕事が遅い人、自分とは波長が合わないというラベルを貼ってしまうものなのです。
では、指示や話を伝えて理解しないのは、全て相手が悪いのでしょうか?私たちは、自分中心で物事を捉える傾向がありますが、今回は自分の話をする時のパターンを知り、相手が話を受け取る時のパターンに合わせる事で、相手が受け取りやすい指示や話が出来るNLP的な方法をお伝えします。

情報サイズ「チャンク」のパターンとは

私たちは会話をする時に、その情報の大きさを無意識にサイズごとに階層分けしています。ここでの情報の大きさとは、情報を抽象的に漠然と大きく一言、二言で伝えるタイプ。そして、情報を具体的で詳細に多くの言葉を用いながら伝える詳細なタイプです。この様に情報の大きさを階層分けする考え方をNLPでは、チャックサイズ(観念の階層)と言います。
例えば、次のような状況があったとします。金曜日に会議があり、その資料作成を部下にお願いする場合、情報を全体的に大きく伝えるパターンの人は、「金曜日に会議があるから、その資料を作ってください。」と伝えるかもしれません。そして、情報を詳細に具体的に伝えるパターンの人は、「金曜日の13時から、他部署の人たちも含めた会議があります。その資料を前日までに作成して欲しいんだけど、先日の会議で〇〇プロジェクトについて私たちの部署の進捗と課題点を報告したので、今度の会議でもその進捗と課題点への対応策を報告しなければいけない。対応策は、昨日部署内で打合せした内容の△△の部分を報告出来るようにしておいて。そして、今回は新たに他部署にお願いしなければいけない課題も出てきたので、その件も報告出来るようにしておいて。そして・・・・・・」と伝えるかもしれません。実は、この様に私たちは会話をする際に用いている情報サイズのパターンがあるのです。

相手のチャンクサイズのパターンを理解する

あなたは、“ざっくり”伝えるパターンでしょうか?それとも、“細かく”伝えるパターンでしょうか?もし、 “ざっくり”伝えるパターンの人であれば、「金曜日の13時から、他部署の人たちも含めた会議があります。その資料を前日までに作成して欲しいんだけど、先日の会議で〇〇プロジェクトについて私たちの部署の進捗と課題点を報告したので、今度の会議でもその進捗・・・・・・」と上記のように伝えられると、どう思いますか?“話が長すぎて、よくわからなくなってきた。”“いつも一緒に会議に出席しているから、ある程度私も理解できているのに、ここまで細かく言われると話を聞くのが面倒くさいなぁ。”“〇〇さんの話はいつも長いから何か合わないんだよなー。”などと思うかもしれません。
逆に、あなたが“細かく”伝えるパターンの人であれば、 「金曜日に会議があるから、その資料を作ってください。」と伝えられるとどうでしょうか?“資料って、いつまでに?”“会議ってどんな会議何だろう?どんな資料を作るの”“指示がいつも大雑把でよくわからなんないんだよね。”“わからないから結局他の人に聞きに行ったりして面倒なんだよね。”などと思うかもしれません。
情報サイズのパターンが相手と異なると、伝える側はなかなか伝わらないことにイライラを募らせ、話を受け取る側も、理解できないことに対しイライラを募らせてしまうのです。もし、あなたが指示を出す、話をする側であるのであれば、是非、相手の情報サイズパターンに合わせるように話をしてみて下さい。今までと異なる反応がみられるかもしれません。

『他人に変わって欲しければ、自ら率先して変化の原動力となるべきだ。』

(ガンジー:インドの政治指導者)

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