今年もあと1週間ほど。
忘年会に大忙しという方も多いのではないかと思います。
同僚や上司、知人、家族との会話で「今年はどんな1年だった?」「今年はこんな年だったな。」「今年やり残したことはある?」と1年を振り返ったり、「来年はどんなことしたい?」「来年はどんな年にする?」と新しい年の事を考えたり、イメージの中で過去や未来を戻ったり進んだりされていることでしょう。

年末になると、或いは年が明けると、殆どの人が「××年の目標は○○にしよう!」「新年の誓いは○○だ。」と考えたり、頭の片隅でぼんやり思ってみたり、初詣の神様の前で「○○になりますように!」などお願いしたり、色々な形で××年をどんな年にしようかイメージしていませんでしたか?
思い返してみて下さい、その誓いはイメージ通りになりましたか?

『しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない。』 (メジャーリーガー:イチロー)

『我々は高みに憧れるが、歩き出すことには無関心だ。山々を望みながら、平らな道を歩きたがる。』(ドイツの詩人:ゲーテ)

多くの著名人が目標について名言を残しており、それらの名言には、誓いをイメージ通りに達成させる秘訣が隠されています。そして、その秘訣は私たちがお伝えしているNLPの目標(アウトカム)設定のポイントと重なる部分もあります。

そこで、2016年の誓いを確実に達成させるための、3つの「やめる」べきことをお伝えします。

1.“来年(今年)こそは” をやめる

思い返してみて下さい、あなた自身「来年こそは○○するぞ!」と年末に思い、翌年の年末誓いはどうなりましたか?
或いは、周りに「来年こそは・・・」と宣言していたあなたの知人はどうなりましたか?

以前のわたしは、「今年こそは一緒に食事に行こう」「今年こそは会おう」と年賀状に言葉を添えていました。
そして、友人の年賀状にも「今年こそは会おうね」「今年こそは結婚するぞ」と書かれているのを目にしていました。
そして、結果はもうお分かりですよね。
また、その年の年末には年賀状に同じ言葉を添えながら、今年も会えなかったな~と思っているのです。

誓い(=目標)という種をあなたが手に持っているとしましょう。

そんなあなたは、
「来年(今年)こそは、この種を蒔こう」と思いながら、機会があれば、種を蒔こうと思っているはずです。
機会があれば、と思っている時点で優先順位は低いです。
日々のやるべきことに圧倒され、機会が与えられても気付けなかったり、
種を握っていることすら忘れていることでしょう。

種を蒔く為に、機会を待つより機会を自分で作る。

そのために、まず「来年(今年)こそは」をやめましょう。

2.“・・・したい” をやめる

「私来年は、海外旅行したいな」、「私は資格とりたいな」と “・・・したい” という言葉をよく耳にします。“・・・したい”は願望です。NLPでは目標設定をする際、願望形ではなく肯定形で述べるというポイントがあります。

「種を蒔きたい」の願望では、明日もまた「種を蒔きたい」、明後日もまた「種を蒔きたい」・・・そして1年経っても「蒔きたい」と言っているはず。種は蒔かないと、花は咲きません。

「種を蒔く!」と決めると、あなたは頭の中で『どこに種を蒔こうかな?』『いつ蒔こうかな?』『どの様に育てようかな?』と考え始めるはずです。決めた瞬間、もう既に花が咲く事に向かって進み始めているのです。

本当に、誓いを達成したいのであれば、願望はもうやめましょう。

3.“・・・しないようにする” をやめる

NLPでは目標設定をする際のポイントとして、否定形は使わないというものがあります。
「病気をしない1年にしよう」、「今年は子どもを怒らないような親になろう」など、誓いを立てるときに否定形になってしまう時があります。

何故、“・・・しないように”という誓いはNGなのでしょう。

ここで質問です。
「酸っぱい梅干しやレモン、をイメージしないで下さい。」

あなたの頭の中ではどんな事が起こりましたか?もしかすると、口の中に唾液が出てきた方もいるかもしれません。

そうなのです。
しないで下さい。と言われ、しないようにするとしてしまうのです。

私たちの脳は否定形を処理する事が難しく、肯定形で処理してしまいます。
ですから、誓いを達成したいのであれば、否定形もやめましょう。

「病気をしない1年にしよう」は、「健康な1年にしよう」。
「今年は子どもを怒らないような親になろう」は、「今年は笑顔で子どもと接する親になろう」。
と言い換えましょう。

あなたが今手にしている種はこれから、どの様にしますか?
全てあなた次第です。

是非、2016年をあなた自身で“充実した実りある1年”として下さい。

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