一日を終える時、その日を振り返りどんなことをイメージしますか?
『今日はいい一日だった。』と思うことが多いでしょうか?それとも、『今日は良くない一日だった。』と思うことが多いですか?どちらの方が、一日を笑顔で終えることが出来るか既におわかりだと思います。そして、お子さんをお持ちの方は、お子さん自身が『今日はよくない日だった。』と思い、悲しい顔や無表情で眠りにつくより、『今日はいい日だったよ!』と嬉しそうな表情や笑顔で眠りについてくれると、あなた自身も笑顔になれるのではないでしょうか?では、お子さんにどんな言葉を投げかけると、“いい一日”だと思うようになってくれるのでしょうか?今回は、そのポイントを2つお伝えします。

発信された表面だけで判断しない

NLPでは、NLPを知る・学ぶ・関わるにあたり、どんな考えや思いをベースとしてNLPが作りあげられたのかを知るために『NLPの前提』というものがあります。その前提の中の一つに、『地図は領土ではない。』という言葉があります。どの様なことを言っているかというと。
あなたは、実物の地図だけを見てその風景全てをイメージすることが出来ますか?特殊な能力を持っていない限りNOだと思います。最近では、更に便利な機能ストリートビューで確認すると、地図では知り得なかった建物の色や設置されている看板の情報なども知ることが出来るようになりました。しかし、それでも道路の段差や坂道の勾配、落ちてる石ころなど、現実のその土地に関して全てを知りえる事は不可能です。
同じように、子供たちが発信し表面に表れた言葉や言動が、その出来事全てを表しているわけではないという事です。
例えば学校から帰ってきたお子さんが
 子: 「この前受けたテストが今日返ってきたよ。大きなミスしてダメだった・・・」
   と話し、発信された言葉だけを受け取ると
 親: 「大きなミスってなに?」
 子: 「チョット勘違いして、問題読み間違えた」
 親: 「もう、ダメじゃない。いつもちゃんと問題読みなさいって言ってるでしょ。」
   なんて事になるかもしれません。
しかし、実はクラスで一番いい点数だったかもしれません。或いは、今まで受けたテストで一番いい点数だった。なんていい事が実は隠れているかもしれません。そのいい事を知ると、叱るよりも褒めたくなりませんか?まずは、発信された言葉だけが、出来事の全てではないという事を知ってください。

笑顔になる魔法の質問をする

私たちは、1日の中で多くの出来事を体験しています。1日の終わりにそれらの出来事を思い出そうとする時に、その人の思考のクセ(パターン)が出るのです。
A : いい事にフォーカスして思い出そうとするクセを持っている人
B : 良くなかった事にフォーカスして思い出そうとするクセを持っている人
お子さんはどちらのパターンでしょうか。Aのパターンならば、そのパターンを更に伸ばすために魔法の質問をしてください。また、Bのパターンであるならば、お子さんが笑顔になりやすい環境に作るために是非、魔法の質問を活用してください。その魔法の質問は、
「今日はなんかいいことあった?」
「今日はどんないいことがあった?」   です。
いい事にフォーカスするパターンの子どもさんは、「今日は・・・・こんないい事があったよ!」とすぐ返事を返してくれると思います。そしたら、「それは良かったね。明日はどんないい事があるかな。」と更にいいイメージを膨らませてあげてください。
反対に、良くなかった事にフォーカスするクセを持つ子どもさんは、「いい事なんてないよ。」「大したことはなかった」などと、なかなか期待する返事が返ってこないかもしれませんが、それでOKです。ただ、食事の時、或いは寝る前などに「今日はなんかいい事あった?」と毎日1回質問してください。そうすることで、“いい事”を見つけようと意識するようになります。見つけようと意識することで、少しずつ思考のクセも変わり、いい事にフォーカスが出来るようになってきます。是非、子どもさんが笑顔を増やし、楽しく過ごせるように、魔法の質問を活用してください。

『コミュニケーションで最も大事なことは、言葉にされないことに耳を傾けることだ。』(経営学者 ピーター・ドラッカー)

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